シン・仮面ライダーを観に行ってきました。 感想 2023年04月08日 どうも菌です。今日は友人と一緒にシン・仮面ライダーを観に行ってきました。前々から気になってはいたものの、ツイッター等の感想でだいぶ人を選ぶというのを見かけたので、自分には合っているかどうなんだろうと悩んでいました。どうやら友人も同じだったらしく、ならいっそみんなで観に行けば良いのではないか、ということで行ってきました。というわけで、ちょろっと感想を書いていこうと思います。ネタバレあるので一応気を付けてね。 いやー、人を選ぶという感想は間違ってなかったと思います。でも私はめちゃくちゃ好きです。一文字がずるい男過ぎる…。一番最初のプラーナの説明に「あー、こう世界観ね」ってなって、これは雰囲気に浸れる人じゃないと振り落とされるだろうなあと思いました。プラーナとか、オーグメントとか、説明はされるけど根幹は訳わからんので、本当に「仮面ライダー」の基礎知識が無いと駄目かも。 ただし画作りに関してはさすがの庵野監督って感じで、見応えのあるものがバンバン飛び出してきてとても楽しかったです。一番最初に変身するシーンが本当に本当にカッコ良かった。サイクロンがあんなにカッコ良く、そして可愛いと思ったのは初めてです。会話している二人の後ろをついていく姿と、最期に本郷が「済まない」って言ったシーンがめちゃくちゃ刺さった。サイクロンちゃんかわいい。 各オーグメントたちも短いながらもみんなキャラが立っていて、かなりインパクトがありました。やっぱりハチオーグことヒロミちゃんが良かったなあ。口では泣いて!泣いた顔が見たい!って言ってるけど、ホントにルリ子さんのこと好きで大切だったんだろうなあ。それから両陣営あれこれ作戦を立てるものの、何だかんだみんな正々堂々、真正面からやり合ってくれる安心感よ。本郷たちがササッと撤退しても追い掛けないのも良かったです。そこらへん昭和の感覚よね。 本郷も最初の繊細でコミュ障で優しくて自分に怯えていて、それでも強制的に与えられてしまった力を正しく振るおうとする姿から、一文字という相棒を得てさらに心が強くなっていく流れが良かった。一文字も飄々としていながらも、たぶん重たい過去を持っていて、それを乗り越えて本郷という無二のパートナーを見つけ、そして最後に一人でも旅立っていく姿が最高でした。本郷とルリ子さんの魂は側にいてくれるけどね。でも一人残されてしまったのは辛いだろうなあ。一文字なら笑って過ごすんだろうけど。 個人的にラストバトル、イチロー兄さんとの泥仕合は好きです。でもこれは好み別れるだろうなあ。けどイチロー兄さんの舞うような動きは本当に綺麗で、圧倒的な強さを見せてくれて、ラスボスに相応しかったです。目的のために作られた子供のルリ子さんが、ヒトと、外の世界と触れ合って自我を持ったのに対して、イチロー兄さんは過去の傷を癒せないまま、ヒトを、すべてを、世界を拒否してしまった。その対比と最後の理解し合う姿も美しかったです。ホント庵野監督はキャラデザが上手い。 総合的に言うと、自分も、これは人を選ぶ映画だなあと感じました。めちゃくちゃ大好きだけど、合うか合わないかは見ないと本当に分からない。でも庵野監督の、ライダーに対する深い理解と愛情をひしひしと感じました。久々に樋口フィルターのかかってない庵野監督を浴びた気がする。とても面白かったです。 PR