どうも菌です。三島まで蜻蛉切を見に行こうと思っていました。はい、思っていました。ツイッターでリアルタイムの流れを見ていた方はお分かりだと思いますが、何と木曜日は佐野美術館の休館日です。つまり蜻蛉切が見れないのです。それを9/2当日に知ってしまった菌。馬鹿ですね。まあ2月に一度見れているので、さほどショックは大きくないのですが。まあ、そんな日もあります。
今回の予定は仕事が終わったら新幹線で三島へ直行、ホテルで一泊して次の日に美術館へ行く予定でした。ですが当の佐野美術館が休館日なので、別の目的地を探さねばなりません。本当にノープランで行き当たりばったりです。
仕方なく休憩時間にあれこれ調べてみると、三島駅から少し離れた場所に「クレマチスの丘」という観光スポットがあるとのこと。とても面白そうな場所じゃないですか。駅から無料のシャトルバスも出ているようなので、次の日はそこに向かうことにしました。というわけで出発です。
仕事が終わったらすぐさま東京駅へ向かい、新幹線のチケットをゲット。平日の夜だからか、始発駅だからか、自由席でもすぐに座れました。ほどなくして三島へ到着。新幹線は本当に便利ですなあ。
そのまま晩御飯を求めて駅前の「むさし」さんへ。こちらは夜九時までの営業という会社員にはとてもありがたいお店だったりします。しかもうなぎが食べれる!というわけでうなぎを注文します。店内は古めかしいけれどとても綺麗で雰囲気があります。案内してくれたおばさまがとても優しかった。
約十五分ほど待つとうなぎの登場です。しかも小鉢付き。おいしそう!肝吸いも飲みやすくて完食出来ました(前回のは苦くて食べれなかった)。毎回三島に来たらうなぎを食べていますが、本当にここのうなぎは美味しいです。値段も相応ではあるけれど、訪れたら食べておくことを強くお勧めします。そのあとはホテルへ向かい、まったりと就寝。
まず入ったのがヴァンジ彫刻庭園美術館。綺麗に整備された庭園の中に、様々な作品が置かれています。やけにリアルだったり、妙にシュールだったり、角度によってまったく違う作品になっていたり。想像以上に面白かったです。ここは撮影可能だったので、ばしばし写真を撮ってしまいました。

これだけ見ると日本じゃないみたい。
そして次はバスに乗って少し離れたベルナール・ビュフェ美術館へ向かいます。戦時中、戦後に活躍したフランスの画家さんだそうです。詳しくはウィキペディアで!ここの館内は写真撮影が禁止なので、写真はありません。
絵を見た感想としては、色使いはとても暗く、鬱屈としているけれど、それでいて潔く力強い線を描くなあと思いました。使用する絵の具はほぼ暗い色ばかりで、まるで定規を使ったかのように真っ直ぐな線を引く。彼の生きた時代と境遇がそうさせたのでしょうか。一番印象的だったのが、筆を置く直前に描いた死をイメージした絵が、とても色鮮やかな色彩だったことです。ビュフェさんはどんな気持ちでこれを描いたんだろう。色々考えさせられる絵画でした。
美術館は彼の作品も多く、ビュフェさんに関する年表や彼を取り巻く環境、人物などが詳しく書かれていました。一定間隔で休憩用の椅子があったり、ビュフェさんのデッサン風景の映像も流れていたり、とても施設として充実していると思いました。面白かった。
そのあとは近くにあるお店でビュフェさんのポストカードを購入し、またヴァンジ彫刻美術館のところまで歩いて戻ります。すごい山道。めちゃくちゃ山道。でもそこから見える景色がすごい綺麗でした。
戻ってきたころにはちょうどお昼だったので、イタリアンレストラン「CIAO CIAO」さんでピザを頂きます。

これで一人前!大きい!慣れないピザカッターを使ってもりもり食べます。生地がもっちもちで美味しい!それでいてサラミと振りかけてある唐辛子がぴりっとしてピザの味を引き立てます。とても美味しかったです、ご馳走様でした。あと全然関係ないけれど、渡されたおしぼりが小さなタブレット状でびっくりしました。お水をかけてふやかせるんだそうです。こういうのもあるんだなあ。
次のシャトルバスまでまだ時間があったので、お土産屋さんを物色しつつ「富士山茶屋」さんへ。こちらは一階が喫茶店、二階が本格的な日本料理のお店です。下の喫茶店は富士山の名の通りそれに関するグッズなどが置かれたモダンでお洒落な喫茶店です。普段こういうお店に入らないのですごく緊張する…。
散々迷ってプリンとロイヤルミルクティーを注文。プリンはちょっと固めで、カラメルも苦みがある大人の味でした。美味しかった。
そこでしばらく休憩しお土産屋を物色してから、シャトルバスで三島駅まで戻ります。金銭的に余裕があったので、帰路も新幹線を使います。やっぱり速い!あっという間に東京に到着です。お疲れ様でした。
最初はどうなるかと思いましたが、なんだかんだでとても楽しめた旅でした。こういうのもたまにはいいものです。次はどこへ行けるかなあ。どこへ行こうかなあ。そんな感じ。