荒木珠奈展に行ってきました。 お出かけ 2023年07月22日 どうも菌です。この日は午前中にマティス展、午後からはお隣で開催されている荒木珠奈、うえののそこから「はじまり、はじまり」展に行ってきました。マティス展を通ったときにかなり好みの画風だったのと、今日は午後も時間があるということで、昼食を食べてから、友人と相談して来てみました。予感通りとてもとても素晴らしい作品ばかりだったので、正直行って良かったと思っています。こういう意外な出会いがあるから美術館はやめられない。 「そこから」のタイトル通り、地下階から始まっています。 まず最初にあったのがこちら。学芸員さんでいいのかな?その方から、額縁の下にオルゴールがあり、回して楽しむのだそう。目にも耳にも良い作品です。教えてもらわなかったら全然わからなかった。荒木氏の作品は、このような体験型も多かったです。 こんな感じで大小さまざまな作品が置かれています。大きいやつはそのまま置いてあるのでちょっとぶつかりそうで怖い。氏はエッチングをメインにしているようで、反対側にはそれらの作品がずらりと並んでいました。 絵画で気に入ったものあれこれ。めっちゃくちゃ数が多かったです。どうやら一時期住んでいたメキシコに多大な影響を受けているようで、大きな作品から絵画まで至るところにそれらしきものがうかがえます。北斎風の波に乗っているのが分かりやすいかも。 こちらは大型の参加型作品。メキシコの貧民街をイメージしてるとのことです。こうやって様々なかたちの、小さな家のような箱を自分でコンセントに繋いだりできます。包装紙がメキシカンですごくかわいかったです。小さい子でも繋げられるよう、割とコードが長いものがある親切機構。 こちらも参加型の作品。こちらも家を模した(団地をイメージしてるそうです)箱を、鍵を使って中を覗く、というものです。すべて形も中身も違うので、何が当たるかというドキドキ感を得られます。ものによっては覗き行為をしているのを覗けたりします。おもしろい。 巨大な作品から、このようなミニチュアな作品までたくさんありました。椅子を巧みに使っているのが印象に残ります。メキシコというか南米ではこんな感じで椅子が良くあるんでしょうか。ちなみに左側は下が鏡張り、右側は本の中に作品が入っています。凄く細かいです。実際に行って実物を見てみよう! こちらは参加型でいいのかな?中に座れる作品でした。周りを覆っている紙は、実際にみんなで梳いたものを貼り付けているんだそう。中に入ると、何だかひとりテントの中にいるようで、不思議と落ち着いた気分になりました。今回は写真撮影のために明度を落としてますが、実際はもっと明るいです。 ストップモーションアニメで使われたパペットたち。この隣では実際の映像が流れていました。内容は簡潔に言うと、悪戯ばかりするコヨーテをこらしめよう!という感じ。神話とかに関係してるんだろうか。あまり詳しくないので謎です。 今回最も巨大な作品。檻のような不可思議な物体の周りには写真の通り上野の映像が流れ、眼鏡型の鏡がゆらゆら揺れています。檻の中には入ることが出来て、上はこのような感じで大小さまざまな円形の鏡が貼られています。あまりにも巨大でいびつな存在だけど、でもそこまで怖くない、本当に面白い作品でした。 はしっこにはプロトタイプのミニチュアと、下絵がありました。下絵にまで鏡を貼っているプロ意識が凄い。マティス展もかなり良かったですが、こちらも負けず劣らず素晴らしいものでした。インスタ映えもするし、体験も出来るので、私たちのようにはしごするのが正解かもしれないです。あと欲を言えばもうちょっとグッズ出して欲しい。でもとてもとても楽しかったです。 PR