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どうも菌です。今日は舞台版ビックリマン(以下ビッステ)を見た感想を書こうと思います。一度しか見れていないので時系列がおかしかったり、抜けやらおぼろげな部分も多いと思いますが、とてもとても良い舞台だったので、多少なりそれが伝わればいいかなあと思い筆を取りました。
自分は初代ビックリマンの直撃世代ではありません。一応アニメの記憶がちょっとあるくらいです。でもビックリマンチョコを買った記憶はあるし、シールが大人気だったことは良く覚えています。なので最初の主人公の幼少期のシーンに懐かしさを感じました。あーこんなことあったなあ、みたいな。シールじゃなくても、ファミコンや他のものでも当てはまりますしね。
そして舞台は現代へ。主人公は大人になり、職を持ち、夫になり、父になります。それでもビックリマンを愛する心は変わりません。かなり誇張されてはいますが、その言動はある意味自分たちオタクの写し鏡のようです。彼は彼なりに夫らしく父らしく振る舞おうとするものの、やはりどこか空回りしています。ちょっと見ていて辛いくらい。
それからもうひとつの舞台となる天聖界と天魔界。天使と悪魔がひとつの剣を巡って激しい戦いを繰り広げています。天聖界いつも負けてんな。劣勢になった天使たちは剣を振るう選ばれし者を探すために地球へと向かいました。
今回のメインになるビックリマンのキャラクターたちの再現度がかなり高かったです。十字架天使ちゃんとサタンマリア様がとてもかわいい。どのキャラの言動もイメージを壊さず、それでいて衣装等を上手く三次元に落とし込んでいるなあと感じました。まさか令和の時代にラップして歌い踊る若神子が見れるとか想像出来ないでしょ。ダークマター様とスーパーデビルの小ネタのやり取りは受け取る人によっては苦手と感じるかもしれませんが、ステージによって内容が違ったようなのでそこまで嫌悪感はありませんでした。ていうかダークマター様のノリツッコミの上手さがめちゃくちゃ光る。他のシーンでもそうですが、ギャグとシリアスの塩梅がとても良く、見ていて退屈にさせないのは凄いと思いました。
架空の空間であるビックリマンミュージアムで、天使と悪魔、そしてひとつの家族がぶつかり合います。主人公が天使たちと交流しながら父として、夫として悩み、そして立ち上がっていく姿はとてもカッコ良かったです。息子がずっと心の奥で抱えていた小さな闇、そして父子が母(妻)への愛を示すシーンなど、それぞれの心理描写が違和感なく描かれ、最終的に主人公がヘラクライストとして戦うクライマックスを盛り上げていきます。ていうかここでヘラクライストかー!てなりました。あと母親はどちらか?という問答してるときのサタンマリア様とてもかわいかったです。
あとは殺陣も良かったです。普段は光の国の人たちを見ている人間なのでどうしてもそこ目線で見てしまうのですが、とても頑張っていたと思います。映像効果が綺麗に噛み合ってたのもあるのかも。ビッステはとにかくビックリマンが好きな人が作ったんだろうなあと言うのがひしひしと伝わりました。ヘラクライストの表へ出ろとか。ギャグ部分もなるべくイメージを崩さない程度だったのも良かったです。長く続くとダレるし。
総評として、ビッステは普通の舞台としても、2.5舞台としてもとても良い作品でした。ビックリマンキャラだけでなく、ひとつの家族を交えたことによってその世界観が説明しやすくなり、無理なく舞台に入り込めるよう工夫したのも良かったと思います。恐らく主人公と同年代の人たちはもっと入り込めたんじゃないかな。とても楽しい舞台でした。チケットを贈ってくれた友人に感謝です。ありがとうございました。