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ご飯とかお出掛けとか推しとか何か色々。

劇場版シンカリオンを観に行きました(ネタバレあり)。


※ネタバレあります。ご注意。



 どうも菌です。遅れ馳せながら劇場版シンカリオンを観たので、その感想を軽く書いていこうと思います。自分はまだ本編をすべて見れていない(レイくん登場回まで視聴済み)のでそれ以降のキャラは軽くしか知りません。エヴァコラボかあったことが知っているくらいです。でもそれでもまったく問題ないくらいとても面白かったです。


 先に総評をすると、子供の夢すべてが詰まったおもちゃ箱のような映画だと思いました。とにかく隙が無い。怒涛のような情報量で展開していきながらも、きちんとすべてのシンカリオンの機体たちに見せ場を作り、そして大人、家族としての物語を紡いでいく。個人的には完璧過ぎて不満の不の字すら無いです。素晴らしかった。


 今回の舞台は北海道、函館あたりです。トンネル掘削中に見つかった小さな穴がちょっとしたことで崩れ、そこからまだ実用化していないアルファXが見つかります。そして猛吹雪の中から現れるのはあのゴジラさん。そりゃ北海道担当のミクさんも超進化研究所のみんなもビビる。恐らく現れたのは体長的にシンのゴジラさんだと思われます。もうそこからぐぐっと我々オタクとお子たちの心を掴んできます。上手い。コラボのためであろうゴジラの登場、ミクさんのライブ、そしてエヴァ世界への跳躍。すべてにきちんと意味を持たせたのは凄いと思いました。ミクさんは歌うものだからね、仕方ないね。


 今回のメインであるアルファXと少年ホクトですが、とても良かったです。アルファXがとにかくカッコいい。シンカリオンの変形シークエンスはどの機体も凝っていますが、アルファXも引けを取らないカッコ良さでした。少年ホクトも最初は人目を気にし一人でいようとしますが、ちょっとしたきっかけで他の運転士、そしてハヤトと打ち解けて行きます。釘宮さんのショタ声はやはり素晴らしい。いつもと少し違う感じの声音だったのも最高でした。


 少年ホクトは我々大人の子供時代を思わせる発言が多く、親たちにああ、こういうときもあったなあと懐かしい気分にさせてくれます。みんなも塾行ったよね。彼がハヤトたちと仲良く交流をしていく内に、青函トンネルが完成している事実を知り、自分はこの時代の人間では無いことに気付かせるのも上手いと思いました。また妻であり母でもあるサクラの芯の強さ、少年になってしまった夫を想う愛も、短い交流ながらも上手く描写されていました。ハルカも小さいのに健気に頑張っててとてもいい子だった…。


 そして新しい敵の二人もとてもいいキャラでした。俳優さんのアフレコでしたが、違和感をほとんど感じないくらいお二人共お上手でした。こちらの機体も列車をベースにしながらもシンカリオンとは違う変形を見せてくれます。こっちもカッコいい!本編での敵であったキトラルザスと絡ませることにより、エージェントたちに相手が使う次元や時間を操る能力、過去と現在の関係を説明をさせ、彼らもその戦いに身を投じさせる流れに持っていく形にするのも対立に無駄が無く良かったです。ていうかオーガに乗ったソウギョクを一人でボコったビャッコさん強すぎません!?


 新たな敵と戦うために出撃したハヤトと少年ホクトですが、敵の罠によりアルファXと少年ホクトが囚われてしまいます。そんな大ピンチを救ったのが、ゲンブさんの乗ったE5はやぶさ。ゲンブさんが愛するはやぶさに乗って助けに来るとかもうテンションクライマックスですよ。あのゲンブさんが!!!二人の連携で敵が作り上げた空間から脱出し、全シンカリオンが集合します。超進化研究所が全力で敵の機体を捕らえ、最終決戦の場が整います。もうここからはガンガンズガンガンです。ボコったソウギョクから奪ったオーガでビャッコさんも参戦し、スザクさんも縁の下からみんなを支えてくれます。まさに総力戦。新しいリンク合体も見せて大盤振る舞い!相手の力を逆手に取ってタイプエヴァのシンジくんやゴジラさんも参戦でもうえらいこっちゃです。シンジくんめちゃくちゃカッコ良かった。あれは男の背中だった。


 そしてハヤトと少年ホクトとのやり取りは、最初から最後まで本当に良かったです。子供同士ではあったけれど、彼らが交わした言葉は大人にも当てはまると思いました。好きなものはいつまでも好きなままでいていいというのは、なかなか大人になると難しくなると思います。それでも少年ホクトはその心を忘れず、大人になり、夫になり、父になり、そしてその好きをまた息子のハヤトと語り合う。最後のシーン、エンディングは子を持った親であるほど心に響いたと思います。自分は親では無いですが、それでもぐっときてしまいました。子供向けでありながらも、その枠にとらわれず、親子の絆を真っ直ぐに描いた、素晴らしい作品でした。


 ちなみに自分が観た映画館ではかがやきとのハイタッチ会がありました。というかそれが目的だった。自分たちのときはハイタッチではなく握手でしたが、めちゃくちゃ力強い握手でツラヌキくんはこういうことするって考えながら劇場に入りました。大満足。出来ることならもう一回くらい観たい。それくらい素晴らしい映画でした。


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