映画・トーベを見ました。 感想 2023年04月24日 どうもこんにちは菌です。今日はムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンの半生を描く映画、その名もトーベを見ました。 ポスターとかは割とポップな雰囲気でしたが、その内容はとても生々しいものでした。高名な芸術一家に生まれたために若い頃から苦労し、鬱屈と閉塞、そして自由過ぎる恋愛を繰り返すトーベ。ウィキペディア等ではかなりぼかされていましたが、その恋愛模様はかなり激しく描かれています。かなり赤裸々です。これホントなのかなあ。半分くらいはフィクションなんだろうなという気分で見ていました。 劇中ではスナフキン、トフスランとビフスラン、トゥーティッキのモデルとなったパートナーたちが出て来ます。トゥーティッキに関しては後半ちょろっと出て来るだけですが、これからトーベと仲睦まじくなっていくんだろうな、という、ちょっと希望を持たせてくれる感じでした。 画家ではなく漫画で才能を花開かせ、そして厳格な父も、本当はトーベを認めていた。そして人生の区切りと、新たな出発で終わる。ムーミンを過剰に期待して行くとめちゃくちゃ肩透かしを食らうけれど、トーベ本人を知るにはとても良い映画だと思いました。戦後の混沌とした中で、彼女は女性として、芸術家として藻掻いていく。けれど彼女の根城である部屋は色鮮やかで、オシャレで、彼女が才能ある人であることを暗に示しているように見えました。 あまりこのような映画は見ないタイプなのですが、ムーミンと関係なくともとても興味深く、面白い作品だと思いました。ムーミンたちを見る目がちょっと変わりそう。そんな感じ。 PR