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プリデスティネーションを見ました。

どうも菌です。今日はYouTubeにて無料配信されていたプリデスティネーションを見ました。まったく前情報が無い状態だったんですが、サムネでは超有名SF作家の作品を映画化と謳われていたいたので、空いた時間に見てみました。
 あらすじ的には、酔った勢いで己の今までの人生を語る青年に、時空調査官?警察官?の男が近づいていく…というものですが、これがまた物凄いどんでん返しというか、丁寧に伏線を回収していく様が本当に素晴らしかったです。でも何もかもが仕組まれていた運命だと知るのは辛いだろうなあ。
 原作はだいぶ昔だし、映画も八年前のものなのでネタバレしてもいいと思うので書きますが、何もかもが自分によって仕組まれていたって本当にヤバいと思いました。自分から生まれ、自分に恋をし、自分と交わって、また自分を生む。自分が追いかけていた凶悪犯もまた自分で、最終的には犯人である自分も殺してしまう。誰かを愛することも出来ず、ただただ自分を愛することしか出来ない。狂った末に求めたのも自分。ラストの俺を愛せ、というセリフが物凄く重たい意味を持つのが衝撃的でした。
 映像的にはそこまで派手なものもなく、ほとんどが会話劇で話は進んでいきます。それでものめり込むくらいに設定が練り込まれていて、あれはああいう意味だったんだ、とすべてが綺麗に繋がっていくのは本当に凄いです。
 原作小説は「輪廻の蛇」と言うそうですが、まさしくその通りだな、と思わせる素晴らしい映画でした。永遠に続くウロボロス。終わらない因果。配信は期間限定らしいので、気になる方は是非とも見て欲しい作品だと思いました。
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鬼太郎誕生、ゲゲゲの謎を見ました。

どうもこんにちは菌です。今日は友人と一緒にゲゲゲの謎、通称ゲ謎を見てきました。口コミで人気大爆発の作品で、なおかつ鬼太郎の父、目玉おやじがまだヒトの姿だった頃のお話です。かなり評判が良かったのと、もともと鬼太郎は好きだったので見に行ってきました。多少ネタバレもあるのでご注意ください。


イヴサンローラン展に行ってきました。

どうも菌です。今日は大巻伸嗣展の後にイヴサンローラン展にも行ってきました。モードの帝王と呼ばれた超有名ファッションデザイナーの個展。少し前にもクリスチャンディオールの美術展もあったし、今年はファッションを美術として扱う年だったのかもしれません。

 今回は珍しく最終日直前に行ったので、かなり混んでいました。ただ入場制限を上手く行っていたため、展示が見れないほどの混み具合では無かったのがありがたいです。展示内容はイヴサンローラン個人の写真から、デザインスケッチ、布地との擦り合わせ案、実際の衣装の展示など、様々な方向から彼の活動が展示されていました。ていうか写真めちゃくちゃカッコ良かった。こんなにイケメンだとは思わなかった…。
 会場内は基本的に撮影禁止でしたが、1ブースだけ撮影が可能でした。ここは過去の名画からインスパイアされた衣装が展示されていました。元ネタが分かりやすいものもあれば、自分の知らない作品もあってとても面白かったです。
   
 ジャケットや超有名なワンピース。ていうかこれ絵画を元に作られていたんですね。びっくりした。
         
 一番奥ではショーケースに並べられた商品のようにドレスなどが展示されていました。どれも独創的でとても綺麗!名画をドレスに落とし込むのが凄い上手いなあと素人ながらに感動してしまいました。他にもインパクト大なドレスが置かれていて物凄く楽しかったです。絶対あのドレスフロムゲーにいるっていうのが何着もありました。結構混んでいましたが、ほぼほぼ全部の展示も見れて本当に良かったです。楽しかったー!

大巻伸嗣「真空の揺らぎ」展に行ってきました。

どうも菌です。今日は国立新美術館にて開催中の真空の揺らぎ展に行ってきました。入場無料で巨大インスタレーション作品が楽しめるそうなので、父と友人と一緒に行ってきました。めちゃくちゃ綺麗でとても良かったです。

 入り口。今回は二階でやっていました。無料ですが内容はほぼほぼ有料のものと変わらないです。それから、二階では他にも無料の展覧会がいくつか開催されていました。私は行けなかったけど、父が行って大満足だと語っていました。
 
 グラビティアンドグレイスという作品。巨大な壺のようなものの中にライトが仕込まれており、ゆっくりと上下運動をしています。壺は切り絵のようになっており、光によってさまざまな影を生み出しています。写真だと分かりづらいかもしれないですが、目が痛くなるくらい眩しかったです。
 
 ゆらゆらと動く影も凄い綺麗。これが無料でいいんですかね。
  
 壺の切り絵部分。植物やヒトも含めた動物などの様々なモチーフが刻まれています。切り絵なので何となく和の雰囲気を感じますね。
 この巨大インスタレーションを通り抜けた先の休憩所では、氏のスケッチや、今回の作品の配置などを決めるミニチュア作品なども置かれていました。映像作品もあったんですが、時間が無かったのでちょろっとだけ見ました。残念。
   
 こちらが今回の展示のタイトルにもなった真空の揺らぎです。薄い白い布を波のように揺らめかせています。部屋の中は真っ暗なので、目が慣れてから進んでくださいと学芸員さんから注意がありました。割とすぐ目が慣れるので大丈夫でしたが気を付けた方がいいかも。
 とにかく巨大で、それでいてとても静かで、美しい作品でした。布の揺らめきが波みたいだなーって思いました。氏の中では、これは動的彫刻作品なのだそうです。現代アートって難しい。でもテーマとかそういうのは理解できずとも、直感で綺麗と思える作品に出合えるのはとても嬉しいですね。ちなみにダンサーさんとのコラボレーションイベントなども開催されているようです。無料なのにいいんですか(二回目)。
   
 真空の揺らぎを抜けると、氏のドローイング作品がずらりと並んでいます。これもインスタ映えしそう。後半の作品はちょっとホラーっぽいと友人と話してました。何か底知れぬ恐怖感があるんだけど私たちだけでしょうか。なんか小綺麗じゃない古民家って怖いじゃないですか。
 今回の展示は入場無料という破格のものでしたが、どれも素晴らしい作品で、思わずこちらがチケット代を払いたくなるくらいでした。図録を買おうと思ったら会場内では完売しており、書店やネット販売されているそうです。恐らく図録を購入するだけの価値があると思った方々が多かったんでしょう。私もそのひとりです。なので無料で様々な人に足を運んでもらい、作品のすばらしさを知ってもらうという、主催の企画は上手くハマったんじゃないかなあと思います。
 名のある芸術家の作品を無料で見れるチャンスはさほどないと思うし、作品はどれも美しいので、興味のある方は是非とも行ってみて欲しいです。私は大満足でした。楽しかったです。そんな感じ。

映画「首」を見ました。

どうも菌です。今日は世界のキタノこと北野武監督の新作を見に行ってきました。新作はなんと六年ぶりだそうです。全部は見ていないけれど、それなりに北野映画を見てきたのと、舞台が戦国時代というのもあって、父と一緒に行ってきました。ネタバレもあるのでご注意ください。
 ストーリーは荒木村重が反乱を起こし、そして本能寺の変が終わるくらいまでのお話です。メインは秀吉、信長、光秀、村重、そして流れの忍者である曽呂利新左衛門と、裏で暗躍する千利休たちです。あ、初っ端からグロ表現あるので苦手な人は気を付けた方がいいです。スナック感覚でポンポン首が落ちるし血はドバドバ出るし秀吉は川渡りで吐く。
 信長、光秀、村重は愛憎も相まってめちゃくちゃな関係になってて面白かった。マジで他人には理解できない「愛」があったのが凄い。あと信長の異質っぷりも際立ってました。あまりにも人間と世界に興味がありそうでなさすぎる。でも愛を求めてる。見ていてめっちゃ怖かった。信長に関してだけは最後まで理解出来なかった。みんな殺して最後に自分死のうかな、ていうぼやきはちょっと理解出来たけど。
 北野監督がインタビューで戦国大名なんてマトモなのいないって言ってたけど、確かにどいつもこいつもヤバかった。穏やかなジジイっぽい家康ですら命は使い捨てくらいにしか考えてないし、冷静で理性的な光秀も何だかんだ己の欲に忠実に生きている。でもそれくらいじゃないと戦国の世に生き残れないんだろうなあ。その中で秀吉と家康がラッキーだったってことでしょう。
 個人的に好きだったのが曾呂利新左衛門でした。様々な勢力を飛び交う飄々とした抜け忍で、それでいて芸人として生きていこうとする男。まさか実在する人物だとは思わなかったです。ホントにお話で秀吉を笑わせたことがあるらしい。意外と細かい史実を拾っててびっくりしました。村重もあんだけされておいて生き残っているというのも調べて知りました。まあ転がされただけだし、死んだと確定されてなかったし、そこらへんは美味いなあと思いました。
 ラストシーンの秀吉はいつものたけし節で一切変わりなかったのでめっちゃ安心した。ああいう。タイトルというかテーマに対して軽い皮肉を言うのホント好きだよね。でもそういうのが彼のスタンスなんだろうなあ。今回の映画は座頭市ほどではないけれど、かなり大衆向けに作っている映画だなあと感じました。面白かったので見て欲しい気持ちもあるけど、人を選ぶ映画なのは分かるので難しい。そんな感じ。