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吹きガラス展に行ってきました。

どうもこんにちは菌です。今日は父の仕事がお休みだったので、サントリー美術館の吹きガラス展に行ってきました。サントリー美術館に行くのは酒井抱一展以来でしょうか。めっちゃくちゃ久しぶりです。

 今回の入り口の巨大ポスター。綺麗な青が目を引きます。平日に訪れたからか、混んではおらずゆっくりと作品を見ることが出来ました。作品としては1世紀頃から、有名なイタリアのガラス作品や、諸外国のもの、日本のものや現代アートまで集められていました。あらゆる場所に吹きガラスに関する説明があったので、初心者でも楽しめました。

 一番古いであろう吹きガラスです。この頃から色んなデザインがあったのだなと思わせます。この辺りはシリアからの出土品が多かったです。
     
 こちらはここ最近のガラス作品。過去の技法を使いながら、現代風に仕上げられています。とにかく模様が細かい!この模様を作るのにはかなりの工程が必要になるので、とてつもなく精神力を使ったと思われます。凄い。
  
 今度は現代アート部門。すべて吹きガラスです。練り飴のような作品は自立しています。凄いけどちょっと怖い。「吹きガラス」という手法を使えば後はどうにでもアレンジできる、というアレンジの部分を膨らませまくった結果がこうなるのはとても面白いです。
 
 こちらも現代アートです。黒い作品は後から艶消しの黒い色を塗っているのだそう。白い方は四角いガラスを温めて、中から膨らませたのだそう。どれもこれもユニークな作品でした。
 
 こちらはポスターにもなっている?(でいいのかな?)ガラス作品、透明な方はまったく同じ方法で作られたレプリカだそうです。本物の方は掲載できないのでレプリカだけ。他にも手法を検証するために作られたレプリカが置かれていたりしました。
   
 こちらは近代のガラス製品。我々が良く見るタイプのガラスですね。量産されたものだからか、製作者や製作会社の名前等もありませんでした。量産されたものでも、こうやって飾られると綺麗だし、芸術性を感じます。
 今回は写真撮影出来ないものもいくつかありましたが、それもめちゃくちゃ綺麗で、良くこんな状態良く残っていたなあと思うものがとても多かったです。イギリスのガラス技法ってすごかったんですね。イタリアや中東あたりが有名なのは知っていましたが、ヨーロッパもそれに負けないくらい凄いことを知れてとても良かったです。図録も見応えがあって買ってよかったと思いました。そんな感じ。
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スーパーマリオブラザーズ・ムービーを見ました。

どうも菌です。今日は超有名ゲームの映画、スーパーマリオブラザーズを見に行ってきました。前々から大評判でだし、好きな声優さんも出ているので行ってきました。もう本当にすべてが凄かったし面白かった!マリオの映画としては満点どころじゃないかもしれない。
 マリオとルイージは現実の世界のブルックリンに住んでおり、配管工としてはあまり繁盛していない、そして大家族であるという設定は映画初のようです。それなりに期待されていながらも結果を出せていない、どこかもどかしい思いを抱きつつ、マリオとルイージ兄弟はピーチ姫やクッパのいる世界へと飛ばされてしまう。割と現実世界ではまったく冴えない兄弟という感じですが、それが後々に生きてくる、そして配管工としての腕前は確かで、ちょっとおっちょこちょいなだけ、というのが上手い塩梅でした。それぞれのキャラのバックボーンが、重たくならない程度にちりばめられているバランスも良かった。クッパも恐怖の大王でありながらも、どこかチャーミングなところもあり、憎み切れないように仕上げているのも上手い。
 そしてとにかくピーチ姫が強い!王女として、女性として、めっちゃくちゃ強かった。下手したらマリオよりも活躍してたかもしれない。マリオと恋仲にはならない程度の距離感がとても良かった。アイテムをゲットするとドレスの色が変わるのがとても可愛かったです。どんなに動いてもずれないティアラのツッコミには笑った。ドンキーも強気でわがままだけど、やるときはやってくれるので凄い心強い!ていうかジャングル王国の技術どうなってんだ。キノコ王国は魔法で、ジャングル王国は科学が発達してるっぽいですね。そこがマリオカート要素に繋がるのが凄い。
 物語の流れも完璧で、とにかく諦めないマリオの姿、そして最後には兄のために奮起するルイージ、ラストバトルの爽快さ、すべてにおいて最高でした。劇中で流れるアレンジ曲もめちゃくちゃ良かった。私はアクションが苦手なのでファミコンの3くらいまでしか真面目にやっていなかったけれど、それでもたぬきマリオが活躍してくれて凄い嬉しかったなあ。マリオカートとかの他ゲームの要素とか、マリオに関するネタがもうあちこちにちりばめられていて、数えきれないくらいでした。一時間半があっという間に終わってしまうくらい、夢中になる映画でした。これは万人受けする映画だなあ。だってマリオを知らずに生きている人って、本当に極わずかだと思うんですよ。必ずどこかで目にしてしまう。こういうゲームだって分かっている。そしてそれが映画になっている。最高じゃないですか。本当に最高の映画でした。とてつもない満足感を得てしまった。そんな感じ。

天使のたまごを見ました。

どうも菌です。今日は押井監督の問題作、天使のたまごを見ました。前から噂だけは聞いたことがあった上にアマプラに入っていたので、短い時間だし試してみよう、って感じで見てみました。ぶっちゃけるとストーリーが難解というか、そもそもストーリーがあるのかすら謎で、何か凄い作品だったなあっていうのが正直な感想です。かろうじてノアの箱舟の話が出ていたので、もしかしたらノアの鳩がオリーブの枝を持ってこれなかったイフの世界なのかもしれません。世界中水浸しだったし。
 物語は海に落ちていく巨大な建造物から始まり、たまごを抱いた女の子と、巨大な銃を持った男の子の、出会いから別れを描いています。ひとつだけ言えるのは映像がとてつもなく美しい。壁や地面を泳ぐ巨大な魚やヨーロッパ風の建物たち、そして美しくもグロテスクな化石たち。キャラも天野絵がそのまんま動いています。凄い。髪の毛とか細かすぎてびっくりした。音楽も綺麗だけれどどこか不協和音があって、ますます作品を一層不思議なものにしていきます。
 結局、たまごの中身は空で、少女は無を、幻想を抱いていただけだったと判明しますが、そのときの慟哭が本当に悲しげでつらかった。天使の化石があったからなおさら信じていたんだろうなあ。でも夢はいつかは覚めるものだから、自分が気付くか誰かがそれを気付かせないといけない。男の子はそうとうつらかっただろうなあ。それがあの焚火での無音シーンなんだろうなあ。
 結局女の子はあの巨大な建造物が作り上げた仮初の存在だったのか、それとも女の子が夢から覚めてあの中に入り込んだのか、そもそも彼女がいたのかすら謎で終わります。男の子だけがぼんやりとそれを見上げているから、彼にしか答えは分かりません。それ以上の情報が、説明がまったくない。そして彼らがいた場所も、巨大な箱舟なのだと最後に分かります。何だかどこまでも救われない、最後まで寂しい映画だなあと思いました。あー、男の子は許されなかったノアなのかなあ。そうとも取れますね。見る人によっていくらでも想像できるのが凄いけど、これだけ難解だとそこまで辿り着くのが難しそう。とにかく映像と音楽に圧倒された作品でした。そんな感じ。

重要文化財の秘密展に行ってきました。

どうも菌です。今日は国立近代美術館、通称MOMATで開催されている重要文化財の秘密展に行ってきました。これは明日までなんですが、友人と何とか都合がつきそうだったので、朝一にチケットを取って行ってきました。結果的にこれが功を奏したのですが、最終日近くとあって本当に混んでいました。自分たちが出て行く頃には入場待ちの行列が出来ていました。凄かったです。
 今回の展示のメインテーマはタイトル通り重要文化財、しかも明治からの物に限られています。個人的にまったく知らないジャンルもあったので、物凄く楽しめました。個人的に横山大観の生々流転が20メートル分見れたのが嬉しい。ここ最近知ったのもあって、めちゃくちゃ目の保養になりました。そもそも全長40メートルの巻物を描こうとする気力と体力が凄い。
 今回の展示は写真撮影可のものもいくつかありましたので、美術館のルールに則って、作者名、作品名を一緒に載せておきます。みんなルールは守ろうね!
 
 入り口とフォトスポット。こちらは自由に撮影が出来ます。フォトスポット、帰り際には結構混んでいました。我々は荷物を預けたりしてちょっと時間がずれたので、入口の写真もすんなり撮れました。ただ館内に関しては空いているところにちょっと入る、という感じで進んだので、必ずしも順路通りには行っていないです。ご了承ください。撮影可能な作品もあったので、そこらへんがとても混んでいました。
 最初のブースは日本画で、一番最初に菱田春草の黒き猫が展示されていました。一番最初なので激混みでしたが、何とか見れたので良かったです。他にも横山大観の生々流転、今村紫紅の近江八景などがありました。ちなみに生々流転はフルバージョンで見れ、間近で見るには列に並ばないといけない仕様になっていました。こういうのコミケで見た!生々流転、本当に長かったけれど素晴らしい作品でした。聞くにこれ三か月で描き上げたらしいです。ヤバい。
 
 こちらは洋画ゾーンの高橋由一の鮭と和田三造の南風です。遠くで見ても近くで見てもめちゃくちゃ鮭でした。質感というか肉感というか、ともかく描写が凄いリアル!でも何で鮭を描こうと思ったんでしょう。南風は中央にいる漁師ニキにどうしても目が行ってしまいます。いい身体してますね兄貴…。どちらもタッチは少々違いながらも、写真のようにリアルさが目につきました。
 
 青木繁のわだつみのいろこの宮と、お馴染み岸田劉生の麗子微笑です。わだつみは教科書にも載っているらしく(私は忘れちゃった)、麗子ちゃんに関しては近代美術の中では超有名人です。わだつみ~は遠くから見るとちょっとぼんやりした感じですが、その逆めちゃくちゃ書き込まれています。ちなみにモチーフは海幸彦と山幸彦のようです。麗子ちゃんは岸田劉生の愛娘で、たびたびモデルとして出て来ます。お隣には岸田劉生の風景画がありますが、それの描き込みも凄かったです。どこかバランスが崩れているようでいて、全体としては綺麗に収まってるのが不思議。
 
 こちらは鈴木長吉の十二の鷹。種々様々なポーズの鷹たちが並んでます。カワイイ!ちなみに重文指定されているのは鳥たちだけで、下の紐や布は展示用だそうです。物凄い緻密に作られていて、今にも動きそうな感じでした。動物は癒されますね。

 ちなみにこちらは同作者の鷲。実は右側に老猿が置いてあり、その視線の先にこれがあるという素晴らしい構成となっております。老猿、まさか撮影可だと思わずに見るだけで満足してしまった。でも想像より物凄く大きくて迫力がありました。
 
 こちらは新海竹太郎のゆあみという作品です。モデルは日本人ですが、どこか西洋チックな彫刻です。隣には同じく重要文化財認定されている土台がありました。お洒落にゆあみ、と書かれています。人体部分と土台はくっついていないので、これどうやって載せてたんでしょうね。謎過ぎる。
 
 初代宮川香山の褐釉蟹貼付台付鉢と黄釉銹絵梅樹図大瓶です。みんな大好き蟹さんです。陶器とは思えないレベルで蟹でした。正直に言う、めっちゃ美味しそう。しかもお隣の素晴らしい梅の瓶と同じ作者です。どうしてこうなった。どちらも芸術品としては素晴らしいのでしょうが、どうしても蟹のインパクトには負ける。鮭といい蟹といい、何でこういうのをモチーフにしたんだろう。謎だ。謎だけど面白かったです。
 全体的にスペースとしてはこじんまりとした(というか三分の一くらいが生々流転で占められてると思う)ものでしたが、こちら他の常設展を見てさらに楽しめるという仕様になっており、それも含めるとかなりのボリュームになるというお上手なやり方をしていました。実際重文指定されていないこちらの方々の作品だったり、季節に合わせた屏風絵、美術館全体で取り組んでいる修復の模様など、様々な視点から作品を楽しめる展示が多かったです。また皇居前という眺めの良さを利用した休憩所もあったりしました。
 今回初めて訪れた美術館でしたが、とても居心地の良い素晴らしい美術館でした。展示も近代から現代アートと呼ばれるようなものまで網羅していたのでかなり勉強になりました。また心惹かれるものがあったら行きたいなあ。そんな感じ。

素晴らしき、きのこの世界を見ました。

どうも菌です。昨日はツイッターで流れてきて気になった「素晴らしき、きのこの世界」を見ました。この前の毒展でベニテングダケちゃんが気になっていたのもあって、ちょっと興味が湧いて来たのです。そもそもあだ名が菌というのもありますし。そんな軽い気持ちで見てみました。
 最初は菌類がどうやって世界中に根を張って来たのか、その生態のメカニズム等を説明してくれます。ですがその説明する人たちがいわゆる屈指の菌類オタクなので、どちらかというともう菌類を愛して愛してやまないために、冷静でありながらめちゃくちゃ語りまくるという、どこか我々に近いものを感じてしまいました。まあそうだよなどのジャンルのオタクもそんなもんだ。
 しかし世界は度々菌類によって救われているというのは過言ではないと思います。あのペニシリンだって菌類から生まれたものですからね。今やあらゆる科学において、自然から生まれた菌を使う計画が進められている、というのも理解できます。でも最後の幻覚作用に関しては首をひねってしまいます。文化が違うというのもあるかもしれません。それなら死に対して安らぎを与えるのではなく、ガンに効く菌とかもありそうな気がしちゃいますけどね。分野が違うのでしょうか。あるけど研究途中なのかも。
 とにかく映像は丁寧で綺麗でとても圧巻でしたが、集合体とか死骸とか見るのが苦手な人はちょっと避けた方がいいかもしれません。グロくはないけど菌によって崩れていくのを見るのが駄目って人はいそうな気がする。その関係上、虫も多く出て来るので、見るのも嫌な人は気を付けた方がいいです。ですがそれが大丈夫な人は、見てもいいかもしれません。菌類という未知の存在を知るにはちょうどいい映画だと思います。そんな感じ。