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棟方志功展に行ってきました。

どうもこんにちは菌です。今日は国立近代美術館で開催中の棟方志功展に行ってきました。何と我らが埼玉銘菓十万石まんじゅうのイラストを担当されている方です!初めて知った。私は名前を存じ上げなかったのですが、両親は知っているので、かなり有名な方だったようです。生まれる前だからなおさらか。

 いつもの通り入り口の写真を撮り損ねたのでフォトスポットを。荒々しくも独特の味わいのある画風です。あと結構かわいい作品も多かったです。ちなみに今回は映像を除いたほぼほぼ全部の作品が撮影可能でした。ありがたい。朝一で行きましたが、入口あたりが混んでいるだけで、さほど混雑はしていませんでした。大きな作品が多いというのもあると思います。それから年配の方が少し多かったように見えました。活躍していた時代もあるかもしれませんね。

 氏は最初にゴッホのひまわりに感銘を受け、油絵を始めたそうです。なので最初は油絵が多く、そこから版画の世界へと移っていったみたいです。油絵のキャリアは無いのに俺はゴッホになると言い出したり、子供の頃のあだ名がセカイイチだったりと、独特なキャラを持っていたようです。ただし情熱をもって活動していたからか、その才能は本物。
 
 油絵を描いていた頃の作品。まだ彼の独特の画風は出来ていません。版画を始めてからも、ちょくちょく油絵を描いていたみたいで、ちらほらと作品が置いてありました。戦時中は版画用の板を用意できなかったから、というのもあったそうです。
 
 彼は様々な宗教に興味を持っていたようで、日本神話やインド神話、果てはキリスト教まで題材にしたようです。キリストの版画の掛け軸なんて初めて見ました。版木があれば何枚も刷れるのが版画のいいところですね。

 仏陀の十大弟子の版木。レプリカではなく本物です。思ったよりも浅く彫られていてびっくりしました。
  
 戦時中はどうしても大きな版木を用意することが出来なかったため、油絵や水彩画、書などの作品を多く描いたようです。巻物のフォントが凄くかわいい。絵の中に文字を仕込んだり、さりげなくハートが混じっていたりと茶目っ気が溢れています。かわいい。
 
 めちゃくちゃ巨大な襖絵。片方は華厳松、もう片方は花々を描いたもの。豪快でいて荘厳、そしてもう片方は愛らしくと、棟方志功が持つ二つの面を惜しみなく出した素晴らしい作品だと思います。本当に大きかった。この松どうやって描いたんだろう。
   
 また氏は雑誌の表紙や挿絵、お菓子の包装紙のデザインなど、マルチに活躍していたようです。何度か切手にもなったみたいです。写真は載せないですが、ねぶた祭用の浴衣のデザインが凄く良かった!
  
 後半になるにつれ、作品はどんどん巨大になっていきます。大きすぎて会場の壁では貼りきれないほどだったらしいです。ヤバい。写真撮影は不可でしたが、作品を上から丈夫な紐で吊るしておくという方法を取っていた写真が残っていました。それを彫り上げるのも大変だろうし、刷るのも大変だろうし、棟方志功というヒトはかなりエネルギッシュだったのでしょう。ちなみに会場では彼の肉声を聞くことが出来ます。けっこう訛りの強いおっちゃんでした。

 幼少期に憧れたゴッホのひまわりの中にいる棟方志功。自分はゴッホになると宣言した男は、本当にゴッホになれたんでしょうか。本人は満足したのかなあ。でも彼の名声は世界にまで響き渡っているのは確かです。不思議なおじちゃんなんだろうなあと思って訪れ、彼の作品を見た結果、やっぱり棟方志功は不思議な面白いおじちゃんなんだと再確認しました。とても好きです。所用あってちょっと駆け足だったので、もう一回行きたいなあ。そんな感じ。
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キュビスム展に行ってきました。

どうもこんにちは、菌です。今日は国立西洋美術館で開催中のキュビスム展に行ってきました。キュビスムと言えばかの天才、パブロ・ピカソが超有名でしょう。名前や作品は知っているものの、それを肉眼で見たことはほとんどありません。他にも有名な作家たちの絵が見れるので、父と共に行って参りました。
 
 入り口にあるフォトスポットとか。お天気があまり良くなかったのと、開場から少し遅れて入ったからか、ほとんど混雑はしていませんでした。並んでも入り口くらいでした。なので割とゆっくりと、ゆったりと作品を見ることが出来ました。
  
 ピカソやブラックなどの超有名画家の作品が撮影可能だったのでバシバシ撮りました。それからセザンヌやルソーの作品も撮影不可でしたがありました!ルソーは初めて見たかもしれない。ルソーのあの独特な画風は確かに色々言われるのも分かるしピカソが絶賛したのも分かる。
 
 キュビスムといっても時代によって色んなかたちがあり、最初はモノクロやセピアのようなちょっと薄暗い作品が多かったそうです。それから幾何学模様を使っているものの、まだ何を表現しているかはギリギリ分かるような作品が多かったように思います。このあたりはまだピカソたちも、表現に悪戦苦闘していたのかもしれません。芸術って難しいよね。
        
 ピカソたちキュビスムの旗手に影響された若手画家たちも、自分なりのかたちでキュビスムに挑戦している作品も見れました。この頃になると色んな流派というか画風が増え、一変してカラフルな作品が多くなってきました。それから大きな作品が多い!チラシにも使われたパリの絵はめっちゃくちゃ巨大でした。びっくりした。個人的には一番最後の作品が好きです。

 モディリアーニの作品も!彼の名は仮面ライダーキバで知りました。ホントに首長かった。
 
 最後の方にもピカソの絵が。やはり彼の画風は他の人たちと一線を画しているように見えます。色彩感覚といい、塗り方といい、やはり天才は違うなあと素人ながらそう思ってしまいました。やっぱり称賛される人って違うんだなあ。
 今回はピカソ以外のキュビスム画家をたくさん知れてとても楽しかったです。一言にキュビスムって言っても色んな画風があるんだなあ。それからル・コルビュジエの作品もちらっと見れて良かったです!彼はピカソたちキュビスム黄金時代の後の画家だったんですね。初めて知った。そんな感じで、とても楽しい展覧会でした。

ツタンカーメンの青春展に行ってきました。

どうも菌です。今日は武蔵野ミュージアムで開催されているツタンカーメンの青春展に行ってきました。近頃かなり涼しくなったので、ちょっと遠出をしてもいいかなあという感じだったので、エジプトの歴史好きの父と一緒に行って参りました。ちなみにインスタ映えで有名な巨大な本棚もこちらにあります。それからKADOKAWA系列のミュージアムだったんですね。しかも例のアニメホテルがあったとこだとか。初めて知った。
 平日に行ったんですが、結構混んでいました。若い学生さんがいたので、研修か何かしてたのかもしれないですね。年齢層は割とバラバラで、家族連れからご老人まで幅広く見に来ておりました。このミュージアムは割と特殊なシステムで、QRコードを読み込めば何度でも入館できるものです。なので途中で退出してもまた入り口から入れるようになっています。一度サラッと見てから、再入場して見たいものをじっくり…ということも出来るわけです。途中でご飯を食べに行ってもOK。凄いです。

 ここはミュージアム全体の入り口の写真。こんな感じでどどーんと写真が置かれています。この中にはこれ以外にも、マンガラノベ図書館や、巨大本棚やカフェ、食事も出来るレストランなどなど、一日中楽しめる施設となっています。私たちは初めて行ったので、何が何階にあるのか分からずにちょっと手間取ってしまいました。良い子は事前に調べておこうね。
 ツタンカーメン展の入り口では、砂漠のプロジェクションマッピングと、如何に彼の墓が暴かれたのかストーリー仕立ての映像が流れていました。めちゃくちゃ砂漠が綺麗だった。そこから王墓に入っていく…という感じになっています。
  
 入ってからすぐにこれ。否が応にもテンションが上がります。ここにあるものはすべてレプリカですが、それでも物凄く精巧でそして煌びやか!ひたすら黄金、黄金、たまに宝石って感じでどーんと置かれています。こちらのゾーンの左側は岩壁になっており、覗き穴からツタンカーメンの黄金櫃を見れるという仕掛けがあったりします。体感型を銘打ってるだけあって、こういう感じの仕掛けがたくさんありました。
  
 そしてさらに奥にはこんな感じで石の棺が。四女神とヒエログリフが刻まれています。読めたらカッコいいんだけどまったく読めません。そしてその石棺を見ながらさらに奥へ進んでいきます。
 
 次は巨大なホールに出て、まずこの戦車とエンカウントします。めちゃくちゃ輝いてる。これを使って戦場に出た…ということは無く、パレードやら狩猟やらで使われたらしいとのこと。まあ数年しか統治していないから戦争どころじゃないでしょうね。
   
 巨大なホールではこんな感じであっちこっちに展示物が。ヒトを入れるためのお墓なので物凄く大きい。彼のために作られた豪奢な棺がいくつも並んでいました。これ作るのにどれくらいかかったんだろう。写真でちらっと見えていますが、最奥ではツタンカーメンの副葬品の映像が流れていました。
 
 これが伝説のツタンカーメンの黄金のマスクです。レプリカだけど物凄く近付けてじっと見ることが出来ました。普段は正面からしか見れないけど、今回は360度ぐるーっと見ることが出来ます。裏側にヒエログリフが刻まれているのを初めて知りました。2000年以上昔にこんなものを作れるとかエジプトの人たち凄すぎる。
   
 こちらは副葬品やらシャプティと呼ばれる人形、厨子などなど。四女神が顔を突き合わせているのがちょっとシュールです。黄金の厨子もだけど、内側を向いているのは何か理由があるんですかね。入れられたものを守るためなんでしょうか。

 こっちはヒエログリフを解読するコーナー。考古学者よろしくペンライトで文字を照らしながら説明を読むことが出来ます。一応全部読んだけど難しすぎた。1300年近く解読できなかった理由も分かる気がします。ロゼッタストーンが存在していなかったらどうなっていたんだろう。今はAIとかで解読が楽になってるのかなあ。
 
 犬派なのでアヌビス様が好きです。でもバステト様もいいと思います。最推しはメジェド様です。メジェド様かわいいですよね。不敬かもしれませんけど。でもかわいいんだもん。

 最後は神々しいゾーン。目の前に見える巨大な像はツタンカーメンの実父、アクエンアテンです。側には実母であるネフェルティティの胸像もありました。
 ツタンカーメンの父、アクエンアテンは、数多の反対がありながら、宗教を多神教から一神教に変えてしまったそうです。そのために臣下及び市民は大激怒、彼の血筋は王でありながら、エジプトのファラオの歴史には刻まれなかったそうです。父が亡くなり、ツタンカーメンが即位してからすぐに多神教に戻したようですが、それでも人々の怒りは収まらなかったのかもしれません。でもだからこそ逆に彼らが歴史から名を消されたことで、盗掘などの被害に遭わなかったのも事実です。たった数年の統治者がこれだけ豪華に埋葬されているのを見るに、歴史に名を残した素晴らしきファラオはどれだけの規模だったんだろうと考えてしまいます。
 もしかしたらツタンカーメンたちのように、歴史に名が残されなかったファラオがまだまだいるかもしれない。エジプトってすげえなあ。そう思わせる楽しい展示でした。そんな感じ。

特別展やまと絵を見に行ってきました。

どうも菌です。今日はやまと絵展に行ってきました。調べてみれば四大絵巻と呼ばれる絵巻物が揃うのは今日までとのこと。これは見に行かねばということで、急遽友人を誘って行ってきました。行き当たりばったりだったのに付き合ってくれてありがとう友人。いつもお世話になってます。

 こちらが今回の会場、平成館です。メキシコ展でも行ったところですね。ちなみに作品保護の観点から会場はすべて撮影禁止になっており、もう一度絵を見るには図録を買うしかありません。みんなも鈍器のような図録を買おう!めっちゃ分厚かったです。四大絵巻が揃う最終日とあって多少混んではいましたが、ぎゅうぎゅう詰めという訳でもなく、多少待てば作品が見られるくらいの混雑でした。みんな前半でカロリー使い果たしたのか、後半はゆったりと見れました。
 会場内は初っ端から国宝、国宝、国宝の嵐でマジでヤバかったです。平安時代の屏風が生き残ってるってすごくないですか?四捨五入したらもう千年経つんですよ。多少劣化しているものの、絵としてはきちんと鑑賞に堪えうる作品として残っている時点ですごい。時代は平安から鎌倉、室町あたりまでがメインになっています。なぜやまと絵と呼ばれているのか、唐絵とはどう違うのか、等々説明も多くあったのでとても勉強になります。それから全体的に色の使い方がとても好みでした。淡いのもあれば、くっきりはっきりとした、豪快な色もある。どちらもとても綺麗でした。あれは印刷ではなく実物を見ないと美しさが分からないので、ぜひその目で見て欲しいです。
 そして四大絵巻、地獄草紙、百鬼夜行などなど教科書でも見るようなものが、本当に実在しているのがびっくりでした。いや頭では理解出来ているけど、あまりにもパロディとかそういうのを見過ぎてしまって本当に存在するんだろうか?って疑問に思ってしまうんですごめんなさい。鳥獣戯画が一番好きなので間近で見れたのが本当に嬉しかった。幼い頃から目にしていたものの、本物がここにある!凄い!ってなりました。百鬼夜行の妖怪たちもどれも可愛くて凄く好みでした。みんなユーモラスで可愛いんだよなあ。なのでちっこいぬいぐるみ買いました。
 その後は本館で自分たちが知っている刀剣が展示されているということで、そこだけ駆け足で行ってきました。大包平はまだ実物を見たことが無かったので。実は推しなんですよ大包平。ちゃんとゲームでもイエスカネヒラしました。
 
 まずは鳴狐。こちらもお初です。最近刀剣から遠ざかっていましたが、やはりいいですね!
 
 お次は毛利藤四郎くん。全体写真がブレてしまったので修正しました。ごめんね。こちらもとても綺麗。刀剣に対しての語彙力が無い。
 
 ラストは大包平。何度も言われているかもしれませんが、めちゃくちゃ綺麗!凄い優美で、それでいて大きい。天下五剣にも引けを取らないと言われるのも納得です。刀剣ゾーンに普通に展示されていましたが、写真撮影の列が何人かいました。私も並んだ。大人気過ぎる。でもまあこんな綺麗な刀があるんだからそりゃ並ぶよね。分かる。
 そんなこんなでちょっと最後は駆け足でしたが、とてもとても楽しい一日でした。急だけど来てくれた友人にも感謝です。また遊ぼうね。

コスチュームジュエリー展に行ってきました。

どうも菌です。今日は父の仕事が休みだったので、パナソニック汐留美術館に行ってきました。コスチュームジュエリーという、あまり耳馴染みがない単語と、チラシに載っていた豪奢なアクセサリーたちがとても気になったのです。ジュエリーというとダイヤモンドなどの宝石類が主に使用されますが、コスチュームジュエリーの場合はガラスビーズなどの安価なもので作られるようです。とにかく実際に目にしてみよう、という感じで行ってきました。

 入り口です。今回は二回目の訪問なので、ほぼ迷わずに行けました。開始してから間もないからか、平日なのに結構人が多かったです。やはりジュエリーと銘打っているので、年齢問わず女性が多かったですね。ちなみに館内は基本的に撮影禁止で、一部ゾーンのみ撮影可能となっております。
 ここは全体があまり広くないものの、それでもたくさんのコスチュームジュエリーが並んでいました。デザイナー名はほとんど知らない方が多かったですが、シャネルやディオール、バルマンなど、馴染みのハイブランドに提供していたことを初めて知りました。ヨーロッパから始まり、アメリカへと広がっていき、今もなおハイブランドにジュエリーを提供しているというのもここで知りました。
 それから高価な宝石類とは違い安価な原料で作れるので、これでもかというくらい、たっぷりとビーズを豪勢に使いまくり、とんでもない迫力と独創性の高いアクセサリーが多かったです。こういうジュエリーに合う服ってどんなんなんだろう…。割と自由に作れるからか、どの作品も、デザイナーのクセというか、趣味趣向が強く出ていて面白かったです。
 
 こちらが撮影可能ゾーンです。このあたりは結構オーソドックスなデザインですが、やはり大粒のビーズと疑似パールがふんだんに使われていてとても豪奢です。
    
     
 私は宝石に関してはまったくのド素人なので、これでも十分綺麗じゃん…って思ってしまいます。デザインが凄くいい。私好みです。コスチュームジュエリーってどんなもんだろうって思っていましたが、宝石類とは違いあまり後世に残らないものらしく、それはそれでとても貴重な一品なんだなと実感しました。こういうのをコレクションしようと考えた人の先見の明も凄い。とても楽しかったです。