ツァイ・グオチャン「宇宙遊」展に行ってきました。 お出かけ 2023年08月14日 どうもこんにちは菌です。今日は国立新美術館へツァイ・グオチャン展に行ってきました。ツイッター(今はXですね)で火薬でアート作品を作るというのが面白かったので、実際目にしてみたいと思っていました。幸いここは月曜でも開館しているので、父のお盆休みを利用して行ってきました。今回は入り口の写真を撮り忘れてしまいました。やっちまったぜ。 この展示は1ホールを仕切らずまるごとそのまま利用しています。中央部分には巨大な作品を、壁にも大小様々な作品が飾られていました。中国出身の方だからか、同郷の人も多かったです。 氏が一番最初に試しに火薬を用いた作品だそうです。誰もやったことがないような芸術作品を作るため、様々な模索を経てこれに到達したとか。炭の部分が水墨画に見えなくもない。 こちらが壁側の作品。めちゃくちゃ大きいのもあります。これどうやって作ってるんでしょう。場合によっては爆破した作品に、後から文字や絵を書き足すこともしています。漢字だから多少読めれて、何となく何を表現していのか分かるのがありがたいです。 巨大作品を作っているときなどの写真。実際に準備風景や爆破の瞬間の映像があちこちに流れていました。ていうか北京オリンピックの爆破演出は氏が担当していたそうです。びっくりした。 基本的に爆破した作品が多めですが、キャンパスや水墨画なども描かれています。個人的に水墨画が好きです。 中央では巨大な作品が置かれていました。撮影したときは白だったけど、赤や青だったり、点灯したりとカラフルです。しかも動く。本来ならばこれの色んなところに花火をつけるらしく、その映像も流れていました。かなり幻想的だった。 もう片方には巨大な屏風絵のような作品が。こちらは鏡に爆薬を使ったもの。生き残っている部分はきちんと鏡として機能しています。これの作成方法は無かったので、どうやって作ったのか気になるところです。割れないようにどうやったんだろう。 こんな感じで写真に収まりきらない巨大サイズの屏風絵が六枚、どーんと置かれていました。素材が火薬なので一発勝負、しかもどのようなものが出来上がるのか全く分からない、それでいてどこか美しさを感じさせる作品たちでとても興味深かったです。現代アートの類でしょうが、自分にはわかりやすくてとても良かったです。楽しかったなあ。そんな感じ。 PR
野又穣 想像の語彙展に行ってきました。 お出かけ 2023年08月04日 どうもこんにちは菌です。今日は両親とも仕事がお休みだったので、初台のオペラシティアートギャラリーまでお出掛けしてきました。野又さんはつい最近知ったのですが、めちゃくちゃ自分好みの世界観を描かれる方なので、どうしても行きたかったのです。行きは渋滞とかあれこれあって大変だったけど、何とか辿り着くことが出来ました。 入り口です。こちらのギャラリー、二つの階に分かれており、上は常設展、下は企画展になっているようです。片側は全面窓になっており開放的で明るかったです。夏だとちょっと暑そうなんだけど、クーラーが効いているので問題無し。初めて来たところですが、とても清潔感の溢れるいい場所でした。 ギャラリーと銘打ってるので、美術館ほど広くはないですが、こちらの想像よりも広いスペースがありました。5つくらいフロアがあったかな? 中に入るとこんな感じで作品がぽつんと展示されています。作品名も何もなく、ただ隣に番号が振られているというシンプルさ。ですがこのシンプルさが、野又さんの作品の世界観に合っている気がします。 その素晴らしい世界観に魅かれて予習として、過去の画集を買っておいたのですが、これ見たことあるヤツだ!ってなるのが凄く楽しかったです。画集では分からない細かい部分を肉眼で見れるしあわせ。最高です。 立体模型、この場合はミニチュア?になるんでしょうか。そういうのも置かれていました。光を受けてできた影が美しかったです。ただそのまんまドーンと置いてあるので、ちょっと怖かったです。後退り厳禁なのも頷けます。 真っ白な壁、暗闇、0か100かの世界で、何も語られずに置かれる作品。余計な情報を入れないで見る作品も面白いです。図録でもほとんど作品に関する説明が無いのも、こちらの想像を掻き立てるのが上手いと思います。ヒトが存在していないからこそ、説明が不要というのもあるかも。 図録では見たことの無い作品たち。左の煙突の絵が物凄く好みです。 最後のコーナーには今までのラフスケッチや立体などが置かれていました。やっぱりどれも素晴らしい!今後は国内で作品が見れなくなるかもと危惧されていたので、行けて本当に良かったです。楽しかったなあ。そんな感じ。
荒木珠奈展に行ってきました。 お出かけ 2023年07月22日 どうも菌です。この日は午前中にマティス展、午後からはお隣で開催されている荒木珠奈、うえののそこから「はじまり、はじまり」展に行ってきました。マティス展を通ったときにかなり好みの画風だったのと、今日は午後も時間があるということで、昼食を食べてから、友人と相談して来てみました。予感通りとてもとても素晴らしい作品ばかりだったので、正直行って良かったと思っています。こういう意外な出会いがあるから美術館はやめられない。 「そこから」のタイトル通り、地下階から始まっています。 まず最初にあったのがこちら。学芸員さんでいいのかな?その方から、額縁の下にオルゴールがあり、回して楽しむのだそう。目にも耳にも良い作品です。教えてもらわなかったら全然わからなかった。荒木氏の作品は、このような体験型も多かったです。 こんな感じで大小さまざまな作品が置かれています。大きいやつはそのまま置いてあるのでちょっとぶつかりそうで怖い。氏はエッチングをメインにしているようで、反対側にはそれらの作品がずらりと並んでいました。 絵画で気に入ったものあれこれ。めっちゃくちゃ数が多かったです。どうやら一時期住んでいたメキシコに多大な影響を受けているようで、大きな作品から絵画まで至るところにそれらしきものがうかがえます。北斎風の波に乗っているのが分かりやすいかも。 こちらは大型の参加型作品。メキシコの貧民街をイメージしてるとのことです。こうやって様々なかたちの、小さな家のような箱を自分でコンセントに繋いだりできます。包装紙がメキシカンですごくかわいかったです。小さい子でも繋げられるよう、割とコードが長いものがある親切機構。 こちらも参加型の作品。こちらも家を模した(団地をイメージしてるそうです)箱を、鍵を使って中を覗く、というものです。すべて形も中身も違うので、何が当たるかというドキドキ感を得られます。ものによっては覗き行為をしているのを覗けたりします。おもしろい。 巨大な作品から、このようなミニチュアな作品までたくさんありました。椅子を巧みに使っているのが印象に残ります。メキシコというか南米ではこんな感じで椅子が良くあるんでしょうか。ちなみに左側は下が鏡張り、右側は本の中に作品が入っています。凄く細かいです。実際に行って実物を見てみよう! こちらは参加型でいいのかな?中に座れる作品でした。周りを覆っている紙は、実際にみんなで梳いたものを貼り付けているんだそう。中に入ると、何だかひとりテントの中にいるようで、不思議と落ち着いた気分になりました。今回は写真撮影のために明度を落としてますが、実際はもっと明るいです。 ストップモーションアニメで使われたパペットたち。この隣では実際の映像が流れていました。内容は簡潔に言うと、悪戯ばかりするコヨーテをこらしめよう!という感じ。神話とかに関係してるんだろうか。あまり詳しくないので謎です。 今回最も巨大な作品。檻のような不可思議な物体の周りには写真の通り上野の映像が流れ、眼鏡型の鏡がゆらゆら揺れています。檻の中には入ることが出来て、上はこのような感じで大小さまざまな円形の鏡が貼られています。あまりにも巨大でいびつな存在だけど、でもそこまで怖くない、本当に面白い作品でした。 はしっこにはプロトタイプのミニチュアと、下絵がありました。下絵にまで鏡を貼っているプロ意識が凄い。マティス展もかなり良かったですが、こちらも負けず劣らず素晴らしいものでした。インスタ映えもするし、体験も出来るので、私たちのようにはしごするのが正解かもしれないです。あと欲を言えばもうちょっとグッズ出して欲しい。でもとてもとても楽しかったです。
マティス展に行ってきました。 お出かけ 2023年07月22日 どうもこんにちは、菌です。今日は友人と一緒にマティス展に行ってきました。猛暑になる危険性があったので不安だったのですが、当日は何とか曇天で美術館に行くことが出来ました。マティスは実はまだ知らなかった画家なのですが、これだけ大きな回顧展が開かれるというのと、冬にも彼の切り絵をメインにしたイベントもあるということなので、これは知っておこうということで友人を誘ってみました。ちなみに友人は知っていたらしい。びじゅチューン凄い。 入り口。ここに来るのは岡本太郎展以来のような気がする(忘れてたらごめん)。朝一で行ったので、それなりに混雑していたものの、かなり広くスペースがとられていたのでゆっくりと見れました。ガウディ展の混雑を体験してると空いてるとすら錯覚してしまう。 マティスはもともと自分が持っていた作風に、影響された画家や派閥の作風をプラスする画家らしく、時代によってさまざまな画風を見せてくれます。一年後に描いた絵が同じ絵とは思えないレベル。解説にもありましたが、自分と取り入れたい画風の折り合いにかなり悩んでいたようです。晩年になるまでここまでがらりと変わる人ってそんなにいないような気がする。 このあたりは撮影OKのスペース。下書きからラフから様々な種類の絵があります。凄く印象的だったのが、どちらかの目が必ずちょっといびつに描かれていることでした。最後のおじさんの絵が分かりやすいですね。 このあたりが一番知られている画風の頃かもしれません。ポスターにもなっていますしね。色合いがとても鮮やかで、赤がメインでありながら、それでいて目が痛くならないカラーリングが素晴らしいと思いました。それから背景の模様が好み過ぎる。個人的には最後の青と黄色の絵が好きです。メインカラーがくどくならないマティスの色彩感覚が凄い。この辺りの有名な絵を撮影出来るのはとてもありがたいことです。 雑誌ヴェルブの表紙。切り絵スペースは最後の方に少しだけありました。それでも凄いボリューム。最晩年、マティスは車椅子や寝たきりの状態になり、それでも作品が作りたい一心で切り絵にチャレンジしたそうです。情熱が凄すぎる。芸術に対する熱い思いが、癌を患いながらも80歳まで生きた秘訣だったのかもしれません。 一番最後には、彼が手掛けた教会のデッサンや製作途中の写真などが置かれていました。映像も流れており、朝から日が暮れる夜までの美しい教会内部が見れます。ステンドグラスの光を受けて色を変えるろうそくが物凄く綺麗だった。想像以上に素晴らしい作品ばかりでした。とても楽しかったー!
ガウディとサグラダファミリア展に行ってきました。 お出かけ 2023年07月02日 どうも菌です。今日はガウディとサグラダファミリア展に行ってきました。真夏日だったのでちょっと不安もあったのですが、朝一で入ったので、まだそこまで暑さを感じずにいることが出来ました。かなり行きたかったので、行けて本当に嬉しかったです。大人気のイベントらしく、自分たちがグッズを買って出た頃にはめちゃくちゃ行列が出来ていました。日曜日だというのもあったんだろうけど、物凄かったです。 重文展とは違い、今回は出口側が入り口になっていました。全部で4章構成になっており、3章は撮影可となっていました。1、2章はガウディの設計図や実際に使用したもの、彼が参考にした本、建物のミニチュアなど、様々な展示がありました。 ガウディの設計図はあまりにも細かく、それでいて精巧なものでした。絵画としても素晴らしい。当時はコンピュータも無いので、自分で計算しているのだろうけれど、それにしても物凄い。良く言えば几帳面、悪く言えば物凄い執着という感じでしょうか。 ただ、スペースの関係か絵と絵の間隔が凄く狭い。その上部屋自体もそこまで広くないので、身動きできないときがたくさんあったり、そもそも人が多すぎて入り込むことも出来ない場所もありました。他のイベントでは混んでいても展示が何とか見れるチャンスがあったのですが、今回に関してはまったく駄目でした。そこだけは改善して欲しいなあ。時間指定が無いのも痛いかもしれない。それ以外はとても素晴らしかったです。 サグラダファミリアでの建築の参考になった模型と、実際に置かれている彫刻です。ガウディ自身が作成したものが、3章ではたくさん置かれていました。 1/100の完成模型図。マリアの塔とイエスの塔は現在建築中なので、これは予想図になります。物凄く細かく作り込まれており、さきほどの模型なども肉眼で確認できます。 ガウディ自ら手掛けた燭台。これが置かれている地下聖堂が一番最初に出来上がったため、未完成でありながら誰でもお祈りが出来るシステムになっているそう。 こちらは内部の模型です。特徴的な柱などが分かりやすく見れます。 ガウディやその弟子たちが作り上げた模型たち。色の濃い部分はガウディ自身が作ったものですが、スペイン内戦などで破壊されてしまい、弟子たちが必死に修復をしたそうです。修復には相当時間がかかったらしく、何故現在も未完成なのかを如実に訴える証拠の数々、という印象を受けました。 ガウディが発見、発明した柱の数々。どうして段々筋が細かくなっていくのか、自分には説明が難しいのですが、分かりやすい映像や数学が得意な方向けの数式などが並んでいました。これをコンピュータが無い時代に考えたの凄すぎる。ただただ奇妙奇天烈なデザインをしているわけじゃないというのが分かりました。 屋根やその頂点に飾られる装飾品たち。星形のものはマリアの塔のものだそうです。その後にはガウディに影響を受けた建築家たちや、最新のサグラダファミリアを4Kで撮影した映像が流れていました。ただただ美しく、そして神秘的で、素晴らしかったです。完成したら本当にどうなってしまうんだろう。とても楽しみです。ガウディという素晴らしい建築家をちゃんと知れて本当に良かった。そんな感じ。